辻堂神台の藤沢市アートスペースで公募展「Artists in FAS 2024」が始まっている。同館が気鋭の表現者に制作と発表の場を提供する支援プログラムとして、全国から56件の応募のうちアーティスト4人が入選した。
藤沢出身の齊藤美帆さんは、市内の風景などから「non objective object(無目的な物体)」と呼ばれるものを見出し、造形・撮影した作品を展示。藤沢で育った小山裕紀子さんは同館のあるココテラス湘南全体の吹き抜けや窓ガラスなどを活用し、水性インクで色彩が施された和紙を用いたインスタレーションを展示している。
映像や写真を展示する斎藤英理さんは、偏頭痛の前兆として現れる「閃輝暗点」を題材に、芥川龍之介が鵠沼を舞台にした『歯車』などから着想を得たという。彫刻を手掛けた伴佳七子さんは辻堂海岸の砂浜などからインスピレーションを得た、岩絵具とジェルメディウムを用いた造形作品や岩を手作業で砕いた作品を展示している。
同館の学芸員は「現代アートは敷居が高いと思われがちだが、身近なものがモチーフになっている。気軽に楽しんでいただければ」と来館を呼び掛けている。
入場無料。3月16日(日)まで。
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