神奈川県立藤沢工科高校(木南郁男校長)で1月24日、ユニバーサルデザイン(UD)に配慮した校内誘導案内板が設置された。これは同校の総合デザイン系の生徒がデザインし、建築系の生徒が制作したもので、正門の正面に取り付けられた。高校生バリアフリー教育モデル授業として、同校が県地域保健福祉課と連携して実施した。
UDは、年齢や障害の有無に関わらず利用可能なデザインのこと。今回の案内板は特に弱視の視覚障害者を対象としている。
デザイン系の生徒たちは「ユニバーサルデザイン」の授業の一環で昨年10月、案内板制作に着手。外部講師による講義や、実際に視覚障害者と湘南台駅周辺を歩き、見やすい案内板の事例見学などを行った。5班に分かれてデザイン案を作って検討し、最終的に1つの案に絞った。
選ばれたデザインは背面の濃い緑が特徴。色が見分けられない人がモノクロで見ても分かりやすいように工夫されており、文字も大きくした。
建築系の生徒は「課題研究」として昨年11月から制作に当たり、雨風に負けないよう頑丈な木枠を作り上げた。ボルトなどを使って案内板の設置も担当した。
デザイン系の生徒は「色づかいを考えるのは大変だったが、実際に障害がある人が『良い』と思ってくれたら嬉しい」と語り、建築系の生徒は「枠は案内板が見やすい色に仕上がった。長く大切に使ってもらえたら」と話した。
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