市内白旗在住のプロ棋士、中村真梨花女流二段(26)が11月27日、女流名人位リーグ戦で初優勝し、里見香奈女流名人(21)への挑戦を決めた。2014年1月から全国各所で行われる、名人位戦5番勝負に臨む。
中村二段が制したのは、13年5月から11月まで行われた「第40期ユニバーサル杯女流名人位戦」の予選リーグ。上位3人が勝ち星を重ねる混戦模様を「苦しい展開だった」と振り返る。中村二段は第7局で1敗を喫したものの、崩れることなく最終戦で勝利し、7勝1敗で単独首位を守った。
挑戦権を掴み「女流名人は最も古く格式のある女流タイトルで、いつかは挑みたいと思っていた。今回初めての機会を得られて嬉しい」と喜びを語った。
三度目の正直
中村二段の将棋は、通称「真梨花攻め」と呼ばれるほど攻撃的なスタイルが特徴。攻め重視の棋風が多い女流棋士の中でも、特に注目を集める実力派だ。
対するのは、タイトル防衛戦4連覇中の里見香奈女流名人。里見名人は女王との2冠を保持しており、最高で女流史上初の5冠にも輝いた現役トップクラスの女流棋士だ。中村二段はかつて挑んだ2回のタイトル戦でも、同じ里見名人(当時は倉敷藤花、女流王将)に敗れている。互いにキレの良い攻めを持ち味とするだけに、先に主導権を握れるかどうかが勝負のカギとみられている。
中村二段は「里見名人は若くして女流棋界をリードする存在で、尊敬する棋士。前回はあと一歩及ばなかったので、今度こそ力を出し切って勝ちたい」と意気込みを見せた。
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>