湘南工科大学・コンピュータ応用学科の橘俊宏研究室は、10月31日と11月1日に行われた「ふじさわ元気バザール」の公式スマートフォンアプリを開発した。
藤沢市や実行委員会からの依頼を受けて、イベント促進や地域振興のために三者共同で制作した。
クーポンやゲームも
アプリはiPhone版とAndroid版があり、来年1月末まで無料提供されている。主な機能は、元気バザールに出店した「店舗紹介」、「クーポン発券」江の島やサンパール広場を舞台とした「ふーちゃんすまっしゅゲーム」、「AR(拡張現実)技術」の4つ。店舗に掲出されたポスターにスマートフォンをかざすと、ARによって公式キャラクター「ふーちゃん」の3D画像を見ることができるほか、イベント翌日からは、対象となる26店舗でクーポンが発券されている。クーポンを取得するには実際に店舗へ赴いて、ポスターにかざす必要がある。橘助教は、「当日だけ盛り上がるのでは意味が無い。リピートを狙って、イベント終了後も実店舗へ足を運んでもらえるような仕組みを採用した」と話す。
持ち味生かし分業
研究室の学生16人は、アプリ班・ゲーム班・美術班の3班に分かれて、約5カ月かけて制作。アプリ本体を手掛けた岡田健太さん(3年)は、「機種によって画面の縦横の比率が違うので、その調整が大変だった」とし、ゲーム班の猪股寛之さん(4年)は、「登場人物の設定からステージクリア式のシューティングゲームに仕立てるまでのアイデア出しに苦労したが、当日子どもたちが夢中になって遊んでくれた。『続編を出して』と言われて嬉しかった」と話す。また、全体のアウトラインをラフスケッチで描き、ポスター画を手掛けた美術班の村山知美さん(同)は、「自分が描いた構想をみんなが形にしてくれた」と微笑む。
橘助教は、「私にとってもアプリ開発は初めての経験であり、学生にとっても大きなチャレンジとなった。社会に役立てる実践的な取り組みで、身になる貴重な体験だった」と振り返った。
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