任期満了に伴う藤沢市長選挙の投開票が2月14日に行われ、即日開票の結果、現職の鈴木恒夫氏(66)が6万8600票を獲得、再選を果たした。投票率は27・81%、2012年前回選挙を7・27ポイント下回り、1988年同選挙(22・39%)以来の20%台という低い投票率となった。
今回の市長選にはいずれも無所属で、現職の鈴木恒夫氏、新人で元・市議、県議を務めた鈴木とも子氏(66)、元日経BP社社員で国立研究開発法人国立長寿医療研究センター臨時職員の田中重徳氏(49)の3氏が出馬、今月7日の告示以降、市内各地で選挙戦が繰り広げられていた。
開票速報の一報を受けて事務所入りした鈴木恒夫氏。午後10時20分過ぎ、6万票を超え当確が出ると駆け付けた100人以上の支援者から大きな拍手と歓声が沸き起こった。再選を果たした鈴木氏は「正直ほっとしている。4年間頑張ってきたことが多くの方に評価された」とし、「みんなで藤沢をよくするために一緒に歩んでもらいたい。人の輪、郷土愛、湘南の元気都市につながる人にやさしいまちづくりを基本に、しっかりとパートナーシップを組んでいきたい」と意気込みを語った。
鈴木とも子氏は昨年の秋に成立した安全保障法制の廃止や市民の暮らし、高齢者福祉、子育ての充実などを訴えたが1万7324票に留まった。事務所に集まった支援者らを前に「最後まで政策を訴えたが残念。立候補を表明してから短い期間ではあったが、たくさんの人たちから激励の言葉をいただいた。これからは市民運動として引き続き平和を訴えていきたい」とコメントした。
「くらし・あんしん・たのしい」を掲げ、「さいごまで安心して暮らせるまち・藤沢」モデルの構築を訴え、選挙戦に挑んだ田中氏は7366票と票を伸ばすことができなかった。「できることはすべてやった。自身の取り組みをきっかけに今後、若い人たちをはじめ、様々な世代の人が気付きを得てそこから自分たちで進んでいこうという意識が芽生えてくれれば。種は蒔けたと思う」と述べた。
24万人以上が投票に行かず
投票率は27・81%、1988年の同選挙22・39%は上回ったものの戦後2番目に低い投票率となった。当日有権者数は33万9296人(男16万6898人、女17万2398人)、期日前と不在者投票を含む投票者数は9万4361人、24万人以上の有権者が投票しなかった。
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