自転車レース「オートルート」の日本人初のアンバサダーに就任した 対馬 伸也さん 鵠沼海岸在住 44歳
失敗は成功へのステップ
○…山岳コースを7日間で約800Km走破するアマチュアの自転車レース「オートルート」。ピレネーやアルプス、ドロミテという高峰を3連続で完走し、「トリプルクラウン」という称号を日本人で初めて獲得した。その功績が認められ、このほどレースの広報や普及をする日本人初のアンバサダーに就任した。「自転車やレースのことを多くの人に知ってもらいたい。日本人初の称号を得られて嬉しい」と喜びを語る。
○…東京都江戸川区生まれ。子どもの頃から運動は得意ではないタイプで学生、社会人になってからも本格的にスポーツをすることはなかった。38歳の時、腰痛で入院したのをきっかけにピラティスやウォーキングを始めると楽しくなり、フルマラソンやトライアスロンにも挑戦。中でも人間の力では困難な長距離を走ることができる自転車に魅了され、熱中するようになった。「腰痛になっていなければ運動する面白さを知ることもなかった。自転車の面白さにも気付かなかったと思う」と笑顔で話す。
○…オートルートに興味を持ち始めたのは、出場したトライアスロン仲間からレースの様子を聞いたことがきっかけ。41歳でイタリア東部ドロミテのレースに初出場するが、初日に熱中症にかかってしまい完走できず、悔しい思いをした。次は制覇したいという思いがフツフツと湧き上がり、翌年に再挑戦し完走した。「失敗は成功へのステップ。のめりこみすぎて周りからは『クレイジー』と言われている」と笑った。
○…現在は自身が体験してきたトレーニング法や栄養について教えるパーソナルトレーナーの会社を運営。市内でサイクリングガイドとしても働いている。今後はサイクリングの普及をしながら、レースにも出場をしたいという。「仕事をしながらアンバサダーとして講演会やイベントを企画したい。自転車に乗りたい人を1人でも増やしていきたい」と決意を語った。
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