競泳の日本選手権が4月3〜8日、東京辰巳国際水泳場で行われ、湘南工科大附属高校に通う小堀倭加さん(3年)=相模原ドルフィンクラブ=が400mと1500mの女子自由形でいずれも銀メダルを獲得した。目標にしていた代表権や高校新には届かなかったものの、国内トップ選手と優勝争いを演じ、来月のジャパンオープンに向けて弾みをつけた。
1500mでは自己新
「納得できる内容ではなかった」。昨年、世界ジュニア水泳選手権400m自由形で高校新を塗り替え、日本選手権でも全出場種目で表彰台にあがった水泳界のホープは好成績にも悔しさをにじませた。
予選トップで通過した400m決勝では自らの高校新にわずか0・5秒及ばず、2着でフィニッシュ。3月末のジュニアオリンピックカップで大会新を収めた200mは決勝進出もならなかった。レース前の浮き沈みはかねてからの課題だったが、「今回は調子の良さを維持することができなかった」と唇をかむ。
ただ、収穫もあった。序盤からレースを引っ張り、終盤までトップ争いを演じた1500mでは自己新の16分20秒82をマーク。調子が上向かない中でも、国際大会の標準タイムを突破し、結果を残した。「(標準タイムの)『インターナショナルC』を突破することは目標のひとつだった。気持ちの切り替えが難しい中でとれたのは良かった」と笑顔を見せる。
代表権獲得に意欲
次なる大一番は5月のジャパンオープン(東京辰巳国際水泳場)。小堀さんはすでに8月にフィジーで開催されるジュニアパンパシフィック大会の日本代表権を手にしているが、シニアでも追加代表権を得るべく、再度日本一に挑む。
限られた時間ではあるが、「スピードも持久力もまだ足りない。本番までバランスよく鍛えて、代表の座をつかみ取りたい」と意気込む。
その先に見据える目標もある。2020年東京五輪。今回の日本選手権1500mの記録は、昨年の世界選手権8位相当の記録でもあり、世界レベルの実力を備えつつあることを証明した。
「この先の大会でしっかりと結果を残して、2020年に繋げたい」
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