インドネシア共和国であす8月18日から開催されるアジア地域のスポーツの祭典「第18回アジア競技大会」に慶應義塾大学(SFC)4年生の麻生大輔さん=写真左=が日本代表として出場する。種目は今大会から正式採用になったインドネシア発祥の格闘技「プンチャック・シラット」。4年に一度行われる同大会は「アジア地域の五輪」とも称されており、麻生さんは「実力を発揮し、メダルを狙いたい」と意気込んでいる。
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プンチャック・シラットはインドネシアを中心としたマレー地域で生まれた伝統武術で、護身術の1つ。麻生さんが出場する演舞部門はフィギュアスケートのように技の技術力と演舞中の表情や目の動きなどの芸術力が求められる。試合では空手のように手足を使った型だけでなく、木製の棒や剣を使い、技の型を披露し、点数を競う。
麻生さんは大学2年の頃、インドネシアの文化を学ぼうと1年間留学し、競技と出会った。護身術でもあるプンチャック・シラットに興味を持ち、帰国後、都内で練習に励むようになった。昨年は大会にも出場。発祥国のインドネシア人ばかりの中、3位に入賞するなど実力を付けてきた。「試合で良い演技をすると観客から拍手をもらえるのがやりがい」と笑顔になる一方で、「同じ部門の練習をする人がいないので孤独感はある。客観的に演技を見るのが難しいので動画を撮って練習している」と話す。
麻生さんは「代表に選ばれたからには力をすべて発揮したい。結果を残して国内での認知度をあげ、いつか国内大会が開かれるようになれば」と熱い思いを語った。
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