大人の夜を演出するバーテンダー。そこに相手に共感し、寄り添いながら話を聞く「傾聴」を取り入れた「傾聴バーテンダー」を目指すユニークな養成講座が先月26日、鵠沼海岸にあるカルチャースクール「亀吉」(NPO法人シニアライフセラピー研究所)で開かれた。30代から60代の男女6人が参加し、所作や道具の使い方、酒の種類などを学んだ。
高齢者や障害者などの共生型デイサービスとして、生活リハビリや就労支援などを展開している同施設。昨年12月からは施設内に「Sei‘sBar(セイズバー)」を開設。夜の音楽ライブに合わせてバーテンダーの岩瀬誠一郎さん(39)が不定期でカクテルを振る舞っている。
バーテンダーの講座は「酒を飲むだけではなく、作り方を習いたい人もいるのでは」とスタッフと思い立ったことがきっかけ。合わせて同法人が力を入れる傾聴の講座を組み合わせ、両方を修了すると「傾聴バーテンダー」として認定し、同施設のバーやレストランで活動できるという。
今回は岩瀬さんが、酒の混ぜ方やレシピを手ほどき。実際にジントニックやスプモーニなどのカクテルを作った。参加した津森哲夫さん(63)は「自分で作ると別の味わいがある。友人や親戚に振る舞いたい」、スタッフの木村由香さんは「お酒が入るとおしゃべりしやすくなる。幅広い世代の人の交流促進になれば」と期待を込めた。
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