大庭在住の大関稔さん(24)が、17・18の両日に日本棋院会館(東京都千代田区)で行われた「第65回全日本アマチュア本因坊決定戦」で3年ぶり2度目の優勝を果たした。大関さんは7月の名人戦でも優勝しており、タイトル2冠を奪取した。
決定戦は、全国47都道府県の地区大会を勝ち抜いた55人の代表と、名誉アマ本因坊やジュニア本因坊ら招待選手8人の計63人が出場。8組に分かれリーグ戦を行い、勝ち抜いた8人によるトーナメント戦で争われた。
3年ぶりの優勝を目指した大関さんは、決勝で栗田佳樹さん(20、東京理科大2年)と対戦。栗田さんは昨年の準優勝者で、同じ神奈川の生え抜き選手。今回は大学の所在地である東京都予選を突破して出場したが、互いに手の内を知る者同士の戦いとなった。
勝負は、大関さんが序盤に相手のミスからリードを奪う展開。中盤で反撃を受けるが、最後までリードを譲らず勝利した。「流れが悪くなってから、自分らしく粘り強く逆転されないように打つことができた」と勝因を語り「優勝はこれ以上ない結果」と喜びを語った。
7月に行われたアマ囲碁名人戦でも栗田さんとの顔合わせで、三番勝負を2勝0敗で下しており、今年タイトル2冠となった。
社会人として初タイトル
小学2年生のころに友人の誘いで囲碁教室に通い始めた大関さん。4年生のときに全国大会の神奈川県代表に選ばれたことが自信となってプロを目指すように。高校2年まで日本棋院の院生(プロ候補生)だった。
大学生からアマ界に転じると学生本因坊など主な大学棋戦を全て制す強さを見せた。大学生最後の年だった昨年は、主要タイトルを逃したが、この春、社会人となり再び頂点に立った。
大関さんは「囲碁の実力が上がったというよりも、場数の多さや社会人となって環境の変化も成長につながった」と勝負を振り返った。
今後は、11月に開かれる世界アマチュア囲碁選手権日本代表戦の優勝が目標。同一年度で3つのタイトルを獲得した棋士はいないと言われており「チャンスをつかみたい」と語った。
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