藤沢市は先月29日、市民を対象とした、移動困難な難病患者の移送訓練を実施した。在宅難病患者保健福祉従事者研修の一環で、市がテーマとする「誰も取り残さない災害対策」に基づき初めて企画された。
近年増加する大規模水害を背景に、高齢者や難病患者などの生活弱者の避難方法が全国的に課題となっている。南消防署高度救助隊員を講師に招き、津波や水害の際、一つの建物内でより高い場所へ移動する「垂直避難」を想定した患者らの移送方法を指導した。
当日は、在宅難病患者の従事者など、研修内容に関心の高い市民約20人が参加。少人数のグループに分かれ、隊員の指導を受けながら、4人、2人、1人の時での移送方法を学んだ。
隊員は、運ばれる人の足をクロスさせることで安定させる方法や、毛布など手近な道具を活用するなど、実際の救助の際にも行う事例を交えながらコツを伝授。参加者は「実際にやってみないとわからないことばかりだった。身近な病人の有無に関わらず、広く知ってほしい」と話した。
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