新型コロナウイルスの感染が拡大する中、家庭ごみを収集する作業員が感染リスクと隣り合わせで仕事を続けている。ごみ袋の中には飲みかけのペットボトルや缶・瓶、マスクなどが混ざっており、ウイルスが付着していないか不安が付きまとう。現場からは「分別などルールを徹底して」と切実な声があがっている。
市環境事業センターによると、家庭ごみの収集量は昨年4月と比べて「1〜2割増えた」。緊急事態宣言による外出自粛が影響しているとみられる。問題は、袋の中にペットボトルや缶、瓶が捨てられているケース。分別のため開封しなくてはならず、その際残った液体が体に付着することもある。
作業員はマスクやゴム手袋を着用。車には除菌スプレーが置いてあり消毒も心掛けるが、「ウイルスは目に見えないので怖い」と顔をゆがめる。作業員の齋藤裕文さんは「容器類は中身を洗って乾かしてから捨ててほしい。液体が飛び散らないだけで、だいぶ気持ちが違う」と訴える。
手塚富美雄センター長は「万が一、事業所内に感染者が出ると事業が維持できなくなる。家庭で今一度、ごみの出し方を考えて」と呼び掛けた。
「いつもありがとう」
収集作業中の作業員に幼い兄弟からごみ収集車の絵が描かれた封筒=写真=が手渡された。中には「ごみしゅうしゅうしゃさん いつもありがとう」とメッセージが書かれた手紙が。作業員の男性は「とても心が温まり、作業をしていて良かったと思える。辛いことばかりではないとうれしくなった」と表情をほころばせた。
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