28歳の鬼才「新時代の虚無」
第163回芥川龍之介賞の候補が17日に発表され、藤沢市出身の遠野遥さん(28)の『破局』が候補作に選ばれた。今回の候補作は5作。選考会は7月15日に予定されている。
遠野さんは慶應義塾大学法学部卒業。2019年『改良』で第56回文藝賞を受賞しデビュー。今回の候補作『破局』は2020年文藝夏季号に掲載され、7月に河出書房新社から単行本出版が予定されている。同社による概要は「私を阻むものは、私自身にほかならない--ラグビー、筋トレ、恋とセックス。ふたりの女を行き来するいびつなキャンパスライフ」。28歳の鬼才が放つ「新時代の虚無」として文壇に衝撃を与えた。
芥川賞は年に2回、純文学を書いた新人に贈られる賞で新人作家の登竜門としても知られる。芸術性や形式を重んじ、文章の美しさや表現方法の多彩さが評価される。遠野さんは「生まれてからの20年間を大庭で過ごした。地元の方にも読んでいただけたらうれしい」とコメントを寄せている。
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