藤沢市出身で元市議会議員の宮戸みつるさんが代表取締役を務める国際スペースメディカル(株)(東京都千代田区)が、東京医科大学医学総合研究所の落谷孝広教授、東京慈恵会医科大学藤田雄助教らとの共同研究で、新型コロナウイルス感染症の重症化を予測する因子を特定したと13日、発表した。
宮戸さんは「重症化予測が出来ることで、入院者数を減らすことが出来、不安視されている医療崩壊を回避できる」とコメント。今後、検査キットの開発や創薬の研究を進めていく。
陽性時の血液で判断
共同研究チームは新型コロナウイルスの感染が拡大する今年3月、がん診断などに用いられる血液中の遺伝情報物質RNAと情報伝達物質エクソソームを調べるリキッドバイオプシー検査で、同ウイルス感染者が健常者と違う結果を示すことに注目。数百兆種類のエクソソームの中からウイルス感染に対する抵抗性や免疫機能にかかわる情報を運ぶ「COPB2」陽性のエクソソームの有無が新型コロナ感染者が重症化するか軽症で収まるかの判断基準となることを特定した。陽性と判明した時点の検査で、100%の確率で重症化、軽症化の判定可能という。
また、今回の研究で得られた検査手法は、今後の病態の解明や新規治療法の開発に役立つと期待されている。
宮戸さんは「国内のみならず世界の防疫と経済活動の両立が出来るよう、全力を尽くしていく」と話した。
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