藤沢駅周辺地区の再整備について藤沢市は5日、南口駅前広場と2階デッキ部分の整備に向けた基本計画の素案を明らかにした。整備完了から半世紀近くが経過し、交通量の増大や社会経済情勢の変化に対応するため、新たな湘南・藤沢の玄関口や賑わいの拠点として一新する。今後市議会や市民の意見などを踏まえ、基本計画策定を目指すという。
同日の市議会藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会で説明した。
南口駅前広場の再整備について、市は現在再整備が進む南北自由通路や駅舎などと一帯利用できる空間として検討を進めている。資料によると、同駅南口は1960〜70年代に整備されて以降、基盤がほとんど更新されておらず、歩道の狭さやバリアフリー対応、乗り換え時の不便さ解消などが課題になっていた。
再整備に向けては地上部とデッキ部に分け、それぞれ基本的な考え方を整理。地上部について、車両が進入するロータリー部分はバスやタクシーなど公共交通を中心にコンパクト化し、現在より広い歩行空間を確保。歩行空間には市民が憩える滞留空間を新たに設ける。ロータリー中央部の植栽帯は撤去する。
デッキ部では、現在JR改札口がある南北自由通路から江ノ電改札までのスムーズな乗り換えが可能になるよう、2つある通路を1本化し拡幅。バリアフリー対応のため、エレベーターなど昇降施設も設置する。外周デッキは周辺の商業ビルなどと連携しながら改修し、回遊性を高める。
事業のスケジュールについては関係者間での調整、協議を経て設計に入る方針。南北自由通路の整備が先行するため、現状具体的な実施時期は未定としている。
同駅周辺の再整備事業を巡っては、19年12月に北口ペデストリアンデッキの再整備が完了。昨年11月からは東西地下通路の改修が進められており、22年3月の完成を目指している。舗装や壁面、照明などを更新するほか、広場空間にはベンチやフリーWi―Fi設備を導入するという。
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