葛原に本社を置く(株)テクノステート(植原正光社長)が4日、全国の中小企業の健康経営上位500社に与えられる「ブライト500」に認定された。市内では同社のみとなる。植原社長は「社員の協力あってこそ」と述べ「働き方改革を含め、社員の生活、命を守っていくことが大切。これからも信念をもって続けていきたい」と力を込めた。
健康経営とは、会社経営に、具体的な社員の健康増進を盛り込んだものを指す。経済産業省では社員の活力が向上し業績アップにもつながるとして推進、2014年度には顕彰制度を設けた。現在では理念や組織体制、食の改善、運動機会の創出など15項目を点数化し、優良法人を認定。ブライト500は、その優良法人の中で、さらに優秀な上位500の中小企業に送られる。
同社が健康経営を始めたのは17年。熟練の技を持つ社員が高齢化してきた中、今後の技術継承には、全社員の健康管理が重要と「健康宣言」を出した。具体的な展開は藤沢商工会議所の同経営をテーマにしたセミナーで出会った東京海上日動火災保険の担当者の指導を受け実施した。内容としては昼食にヘルシーメニューの提供や、就業時間内の禁煙、スタンドアップミーティングルームの設置、ウォークラリーの実施など。また昨年からの新型コロナウイルス対策は早々に徹底。独自にマニュアルを作り、全社員に配布。予防に向けた行動指針を定めたほか、事業所では1日3回の検温、体調不良者への対処、PCR検査の推進を担当産業医とともに進め、コロナ禍の中、社員の安全と安心に努めた。「人材あってこその企業」と植原社長は思いを語った。
同社は1923年創業。プレス加工、金型の高い技術力を誇り、自動車エンジンなどの部品を製造。海外にも複数工場を持つ。健康経営以外でも将来を担う企業として経産省や中小企業庁から顕彰されている。
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