資源収集業と農業のタッグで新たな可能性を探る――。
市内の資源収集・リサイクル関連会社の有志らと宮原の農家が、農業体験イベントの企画・開催を通じて、異業種が出会う機会を創出している。発起人の松山洋誠さん(36)=白旗在勤=は「農家の収入の一助、コロナ禍で機会が減った子どもたちの体験の場の提供とともに、異業種間の人材の行き来も目指したい」と話す。
昨夏、松山さんらが農家「フロム・ベジ」の松岡順平さん(37)=宮原=のもとで収穫体験を行い意気投合したことがきっかけ。松山さんのほか市内資源収集会社勤務の山崎俊輔さん(35)、石川雄也さん(33)、早坂祐二さん(40)もプロジェクトに参加。昨年11月に続けて開催した今月2日の農業体験では、38人がズッキーニやトマトの収穫、キュウリの植え付けを行った。
はじめは子ども向けイベント機会創出が主な目的だったが、「就農や野菜自体に興味がある人」や、ミュージシャン、アパレル関係者などの参加もあり、「農業体験を中心とした異業種交流の場」にもなりつつある。そこで様々な分野の人を「継承(継ぐ)」と「接続(接ぐ)」の思いを込め、活動名を「ヒトつぐプロジェクト〜make you smile〜」と名付けた。
人材交流も視野に
勤務先で採用業務にも携わる松山さんは「この活動は種蒔き段階だが、将来的には人材の行き来ができれば」と話す。例えば副業可能な場合「農家の収穫繁忙期などに早朝の収穫を手伝い、昼間に資源回収を行う」など、「新たな働き方の創生」を思案している。
一方、会社勤務を経たのち海外を旅し、4年前に就農した松岡さんはこう話す。「代々農家でなく就農したので、同じように異業種から農業に興味を持った人へ直接伝える機会を持てありがたい」。「繁忙期のみの短期雇用は難しい現状があるので他業種の空いている時間をマッチングできれば」と期待を寄せた。
今後の農業体験は不定期開催予定。問い合わせは松山さん【メール】nougyou.tomorokoshi@gmail.comへ。
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