65歳以上の新型コロナウイルスワクチン接種を巡り、鈴木恒夫市長は12日、7月末までに完了するという菅義偉首相の方針について「現実的に難しい部分がある」との認識を示した。黒岩祐治県知事と県内19市の市長らによるオンライン会議での発言で、ワクチンの供給や人員不足を背景に他自治体の首長からも同様の声が相次いだ。
市では80歳以上約2万人を対象にクーポン券を発送し、10日から接種予約を開始。17日から個別接種を始めた。市ワクチン接種担当によると、順次対象年齢を引き下げており、21日までに78歳までの市民に配送を終える見込みという。
市内65歳以上の高齢者は約10万7千人。7月末までに高齢者接種を完了させるためには、24日の週から毎週2万回程度を接種していく必要があるが、同担当によると現状で可能なのは、1万1000回程度にとどまる。
市は今後、各医療機関に接種機会の拡充を要請するほか、6月中旬以降集団接種を開始し、接種能力を高めたい考え。ただ、6月以降のワクチン供給の具体的なスケジュールも示されておらず、実現は未知数だ。同担当は「厳しい状況だがワクチンを待つ市民がいる。できるだけ早く接種年齢を引き下げ、希望者が接種できる環境を追求していく」と話した。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>