新江ノ島水族館は16日、長らく同館で展示し、来館者から人気を集めていた「ギヤマンクラゲ」が新種だったと発表した。同館も参加した国際共同研究で判明した。新たな学名に改められ、学術雑誌に研究成果をオンライン公開した。
ギヤマンクラゲは半球状の傘は直径が約8cm。触手は50本以上あり、傘の縁に黒い点がみられるのが特徴。透き通った美しい姿から、オランダ語で「ガラスのように透明」という意味を持つ「ギヤマン」の名前を冠しており、同館で展示するクラゲの中でも特に人気が高い種類という。
日本では1925年に初めて出現が記録され、同館が世界で初めて繁殖に成功。これまでは北米に生息する「ティマ・フォルモサ」と同じ種類と考えられていた。
ところが同館と鶴岡市立加茂水族館(山形県)とロイヤルオンタリオ博物館(カナダ)、ハワイ太平洋大学(米)などとの共同研究で遺伝子解析や詳細な形態観察をしたところ新種のクラゲであることが分かった。新たな学名は「ティマ・ニグロアニュラータ」とした。
同館は「日本でも約100年前から存在が知られていたが、研究が不十分で根本的な勘違いが起たのかもしれない」と説明。「引き続き研究を行い、成果を最新の情報とともに展示で公開していく」と話している。
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