県は18日、対策本部会議を開き、新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」の対象区域を20市町から6市に縮小することを決めた。それに伴い、21日から藤沢市を含む14市町の重点措置は解除。飲食店などでは酒類の提供が条件付きで容認された。
県内では横浜、川崎、相模原の3政令市と小田原、厚木、座間の計6市の延長を決定。藤沢、鎌倉、横須賀など14市町が解除された。
解除された14市町では、飲食店などに午前5時から午後9時までの営業時間短縮を要請。酒類の提供は滞在時間90分、1組4人以内などの条件付きで、午前11時から午後8時まで認められた。今後、1週間の平均新規感染者数が県全体で230人を超えた場合は、措置区域が見直され、酒類の終日提供停止も検討されるという。
市内公共施設については、市民センターや公民館の貸室などは利用人数や使用方法に一部制限を設け、午後9時以降の利用を極力控えるよう呼び掛ける。市民会館は午後9時以降の使用を原則中止する。
市内大型商業施設では、湘南モールフィル=辻堂新町=は、午前10時から午後8時(飲食店街は9時)まで。テラスモール湘南=辻堂神台=の専門店やレストランは午後9時までの営業に変更した。
喜びと不安入り交じる
約2カ月ぶりの酒類提供の解禁に、街からは喜びの声が聞こえてきた。藤沢駅前の居酒屋店主は「酒類が提供禁止だと商売にならないので休業した。制限はあるけれど営業できるだけ良い」、市内在勤の女性会社員(25)は「感染の不安は少しあるが、ワクチン接種も進んできているし、飲みに行きたい」と話した。
一方で感染再拡大を不安視する声も。市内在住の30代男性は「五輪や海水浴場の開設など、これから夏に向けて藤沢に人が流れてくると思う。また感染が急拡大して、制限されるのは嫌だな」と話した。
酒類卸売業の男性(46)は「解除されたと言っても(重点措置対象)前に戻っただけ。コロナ前に比べたら酒の注文量も件数も完全に戻ったとは言えない」と明かした。
タクシー業を営む30代男性は「何かが画期的に変わったわけではない。感染対策を徹底するなど、うまく付き合っていくしかないのかな」とぼやいた。
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