静岡県熱海市の土石流災害を受け、藤沢市は先月16日から21日にかけ、市内にある大規模な盛土造成地15カ所を抽出して安全性を点検した。職員が現地で土地に亀裂やひびが入っていないか、擁壁の排水は適切かなどを確かめた。
点検を行った市開発業務課によると、市内には熱海市のように上流部に盛り土そのものがある例はなく、宅地として住宅が整備されているものがほとんど。「念のために点検を行ったが、異常はなかった。市民の方は安心してほしい」と呼び掛けている。
盛土造成地とは、谷や山の斜面に土を盛るなどして造成した土地のこと。盛り土の面積や高さ、盛土をする前の山の斜面の角度などを元に大規模造成地を定義しており、市では3年前に調査結果をまとめ「大規模盛土造成地マップ」として公開している。
市内には182カ所の大規模盛土造成地が全域に点在しており、谷を埋めた「谷埋め型」が173カ所、山の斜面を埋め擁壁を設けている「腹付け型」が9カ所ある。
市は「造成地は必ずしも危険な場所を示すものではないが、市民の方にはマップを見て防災意識を高めてほしい」と話している。
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