メダルラッシュに沸いた東京五輪。藤沢出身の選手としてはソフトボール日本代表で主将を務めた山田恵里さん(37)=御所見中出身=が金メダルを、新競技のサーフィンでは都筑有夢路さん(20)=湘洋中出身=が銅メダルを獲得した。市は市庁舎に横断幕などを掲示するなど祝福ムードを演出。市民からも快挙を喜ぶ声が広がった。
ソフトボール・山田恵里さん恩返しの思いを胸に
東京五輪ソフトボールで金メダルを獲得した山田恵里さん(37・デンソー)が12日、タウンニュース社のオンライン取材に応じ、大会での重圧や勝利の要因、支えてくれた人々への感謝を語った。
北京五輪から13年越しの連覇を飾った日本。山田さんは大会を振り返り「金メダルを取って当たり前という重圧を抱えながらの戦いで、苦しく辛かった」と胸の内を明かした。主将という重い責任も背負っていた。「金メダルが取れて本当に良かった」。喜びよりも安堵の表情を見せた。
優勝の要因には「準備力」を一番に挙げた。東京開催が決まった5年前から、対戦相手の分析をはじめ、課題の長打力強化、細かなサインプレーなどの練習を続けてきた。「勝つための準備はやったという自信があった」。その積み重ねが勝利につながった。
山田さんは3歳で市内用田に引越し、御所見小・中で過ごした。小さい頃は「少年の森」で遊んだ思い出も。高校でソフトボールを始め、社会人では卓越したセンスから「女イチロー」とも呼ばれ球界を牽引する一人となった。
だが、五輪種目から外れた13年間は、目標を無くし辛い日々も。「現役を続けられたのは周りの支えのお陰。『恩返しの五輪』という気持ちで戦った」といい、「いつまで選手としてプレーできるかわからないが、恩返しの気持ちを持ち続けたい」と語った。
サーフィン女子・都筑有夢路さん市民の応援が自信に
東京五輪新競技のサーフィン女子で銅メダルを獲得した都筑有夢路さん(20)が12日、鈴木恒夫藤沢市長を表敬訪問し、結果を報告した。
市や市サーフィン協会関係者らに拍手で迎えられた都筑さん。あいさつで「皆さんの応援が自信になって獲れたメダル。この場で見せることができてうれしい」と笑顔を見せ、「次のパリ五輪では金を目指す」と抱負を語った。
千葉県釣ヶ崎海岸で行われた本大会は台風の影響で大荒れ。米国の格上選手を制した3位決定戦を振り返り、「体力も脳も限界で、気合だけで乗り切った。風が吹くことが多い、鵠沼の海での経験が生きた」と話した。
この日は都筑さんが鈴木市長の首にメダルをかける場面も。鈴木市長は「重いですね」と応じ、「荒波を乗り越えていく姿を見て感動したし、市民も勇気と元気をもらえたと思う」と称えた。五輪前、都筑さんが藤沢に作ってほしいと”おねだり”した練習用のウェーブプールについては「できるかできないか分からない」とした上で、参考資料を取り寄せていたことも明かした。
都筑さんは現在、プロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)に参戦中。9月早々には渡米する予定といい、「来年のCTに出るためにはUSオープンがすごい重要。優勝を目指したい」と意気込んだ。
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