新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、鈴木恒夫藤沢市長は先月25日、定例会見で9月と10月を加速化月間と位置づけ、10月下旬の住民接種完了を目指すための「加速化パッケージ」を発表した。個別、集団、職域接種を組み合わせ、早期接種を推進。現状の接種率は県下でも下位に低迷しており、産官連携による拡充で一気にスピードアップを図りたい考えだ。
個別・集団・職域組み合わせ
市は国からのワクチン供給が停滞していたことを理由に8月は個別接種の予約上限を設定。集団接種も一時休止していたが、供給の見通しがついことから、個別・集団ともに9月から全世代に対象を拡大した。
週当たり2万5千回のを見込む各医療機関での個別接種はペースを維持しつつ、集団接種を再開。従来のココテラス湘南(辻堂神台)、湘南アイパーク(村岡東)に加え、新たに北部地域の拠点としていすゞ自動車藤沢工場(土棚)に隣接する「いすゞプラザ」を追加。週当たり計約3500回以上の接種を見込むという。
また接種対象の若年化に伴い、市民のライフスタイルに合わせた住民接種を展開。重症化率が高い40〜50歳代を中心とした働き盛りの世代を対象にココテラス湘南で毎週水・木曜日の接種に夜間帯(午後7〜8時30分)を設けた。濃厚接触者になるなど2回目の接種ができなかった市民に対しては個別で案内するフォローアップも進める。
職域接種については、藤沢商工会議所と合同で9月11日から旧南市民図書館で実施。対象者は計2万5千人で、商議所会員については従業員と家族、市関係職員は保育士や医療スタッフの家族、教員、消防団員などを優先する。1日当たりの接種人数は800〜1400人程度を予定。
さらに接種希望者の取り残しを防ぐため、自治会や町内会、福祉関係機関などの関係者に「ナビゲーター」を務めてもらい、高齢者や障害者、外国人などに予約方法などを案内する「地域ワクチンナビ」にも着手。緊急事態宣言や感染状況を鑑み、早急に取り掛かるとしている。
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