新型コロナウイルスの「第5波」で藤沢市でも爆発的に増加していた新規感染者数が9月に入りようやく減少傾向にある。5〜11日の週当たりの感染者数は254人で前週比でほぼ半減。14日まで20日連続で前週の同じ曜日を下回った。ただ、感染状況を示す指標は依然高水準のままで、市などが再拡大への警戒を呼び掛けている。
週別の感染者数は第5波のピークだった週(8月22〜28日)が728人、翌週(8月29日〜9月4日)が492人、直近の週(9月5〜11日)が254人。日別の感染者数(9月5〜11日)は30〜50人で推移した。
感染状況を示す指標は新規感染者数、療養者数、陽性率で「ステージ4」(爆発的感染拡大)のままだが、数値は改善傾向にある。市保健所の担当者も「全国的な傾向と同様、第5波のピークは過ぎた」とみる。
ただ、減少傾向とはいえ感染者数そのものは第5波の入口だった7月下旬並み。日別の感染者数が一桁だった5・6月と比べると落ちきっておらず、同担当は「今後どこまで下がっていくか引き続き注視していく必要がある」と警戒する。
また感染力の強いデルタ株による若者への感染拡大も懸念が残る。世代別感染者(5〜11日)の10歳未満〜20代が全体の3割を占めたほか、8日には夏休み明けの市立小学校で感染者が確認され、学級閉鎖になった。
あすからの連休を控え、同担当では「引き続き基本的な感染対策を徹底し、お過ごしいただきたい」と呼び掛けている。
大規模接種4会場に拡充
藤沢市は10日、新型コロナウイルスワクチンを集団接種する大規模会場にJAさがみ本店(湘南台)を追加すると発表した。従来のココテラス湘南(辻堂神台)や湘南アイパーク(村岡東)などに加えて4会場に拡充することで、10月末までに住民接種の8割完了を目指す。
日程は9月25日〜10月10日までの土日計6日(2回目接種は各日3週間後)。1日当たりの接種人数は千人を予定しており、従来の3会場と合わせると週当たり5千回以上の接種が可能になる。拡充分の予約はあす9月18日(土)午前9時から開始する。申し込みは専用コールセンター【電話】0570・07・2230か専用予約サイトから。
また市が市商工会議所と合同で実施する職域接種について、16日から地域住民枠の予約を開始。旧南市民図書館(鵠沼東)を会場に計9千人程度を想定し、9月22日〜10月4日まで毎日実施する。専用サイトから予約する。問い合わせは専用コールセンター【電話】03・5205・1856へ。
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