藤沢市少年の森(打戻2345)にある、宇都母知神社(同2662)の飛び地の溜池「みどりの泉」について、江戸時代から同地域にあったと裏付けられる資料が見つかった。同神社所有の1828(文政11)年の同地域を描いた古地図「相州高座郡打戻村絵図」の調査の中で、同池と見られる「溜池」の記載があることが分かった。
古地図は、神社の郷土資料館が今年1月にリニューアルオープンしたことをきっかけに、地域に住む長田純一さん(71)が寄贈。御厨(みくりや)浩和宮司(49)と郷土史に詳しい平野雅道さん(75)が分析を進めていた。
溜池は30m×13m、深さ40cmほど。中央の島には水神でもある蛇を祀った小さな祠があり、同神社でも毎年に神事を執り行ってきた。1707(宝永4)年の凶作の際に作られたとされ、稲作の貴重な水源として大切にされてきた一方、資料が少なく正確な歴史が不明となっている。
傷みが激しいため、調査と並行し修復し、今後資料館には複製品を展示予定。御厨宮司は「千年超の歴史を持つ当神社に新たな発見があり驚いた。市民が郷土愛を深めるきっかけにもなる。情報や資料があれば寄せてほしい」と話した。
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