「だるまちゃん」シリーズなどで知られ2018年に92歳で亡くなった絵本作家かこさとしさんの長女である鈴木万里さん(片瀬山在住)が、かこさんの紙芝居に関する仕事をまとめた「かこさとしと紙芝居 創作の原点」を今夏、童心社から出版した。
今年8月、かこさんの故郷福井県で、紙芝居の全国大会が開かれることになり(大会はコロナ禍で中止)、「何かみなさんに用意したい」と準備を進めたという。
本は、初めに描かれた「青い鯨」など多数の初公開作品を含む約150作品を年表化し、その多くをあらすじと解説、カラー絵とともに紹介。かこさんの紙芝居創作のきっかけや特徴、絵本との比較も掲載している。
鈴木さんは「生涯に創作した作品は600を越えるが、その4分の1が紙芝居。創作の原点ともいえる作品をじっくり見てほしい」と語った。
子どものために
かこさんは、19歳で終戦を経験し、何のために生きるのか悩み模索したという。25歳の頃に福祉ボランティア・セツルメント活動に出会い熱心に。子どもたちに「遊び」を通じて自主性や創造力を育んでほしいと、寝る暇も惜しみ数々の紙芝居を作り続けた。
鈴木さんは「子どもに最高のものを見せたいと、本当に一生懸命書いているのが絵を見ていると伝わってくる」と話していた。
本は書店やインターネットで購入できる。定価2420円。
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