新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、鈴木恒夫藤沢市長は25日の定例会見で1回目の接種が30万人を超え、対象人口の81%(21日現在)に達したと発表した。2回目は70・3%でいずれも全国平均をやや上回り、県内平均と比べてもほぼ同水準だった。一時は接種率が県内最低水準まで落ち込んだが、9月と10月を「加速化月間」と位置付けた取り組みが奏功した。
対象人口は39万3702人。1回目と2回目の合計は8月25日時点で28万925回だったが、10月25日には60万9232回に倍増した。
市では7月にワクチン供給が停滞したことで接種率が県内平均を下回る状況が続いていたが、9月以降は大規模接種を拡充するなどの「加速化パッケージ」を発表。10月末までに住民接種の8割完了を目指していた。
大規模接種の機会を拡充したことに加え、ワクチン接種に踏み切れない人の事情を考慮し、会場の利便性や時間帯にも配慮。受験生などをターゲットに藤沢駅前の商業ビルで実施した夜間接種では、9月下旬から10月中旬までに2240人が1回目の接種を受けた。その他、託児サービス付きや家族や友人と申し込める「ペア接種」にも一定の申し込みがあったという。藤沢商工会議所と市の合同職域接種は約2万人が1回目の接種を受けた。
市は今後、自治会役員や民生委員らと連携し、接種率の低い地域を中心に接種予約のサポートなどを行う「地域ワクチンナビ」を推進。11月中に2回目の接種完了を目指す。鈴木市長は会見で「一時は混乱や不便をかけたが、接種を受けやすい環境づくりに取り組んだことで一定の効果につながった」と述べた。
3回目12月から
市はこの日、3回目の接種についても12月以降順次取り組んでいくと発表した。12月は今年3〜4月に接種を完了した医療従事者が対象。高齢者は来年1月下旬からを見込む。市によると各月の対象者数の見込みは12月が3千人、1月が5千人、2月が3万5千人。
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