妊娠から出産、育児まで母子の健康を支える助産師が小学校低学年とその家族に向けて「いのちの大切さ」について伝える講座が11月14日(日)、藤沢市役所で開かれる。企業の健康経営や産前産後ケアなどを行う(株)MEDI―TRAINが主催。講師の(公社)県助産師会・沼澤はるかさん(40)が、命の誕生の過程について伝え、「性」について分かりやすく解説する。
小学生親子向けに14日講座
同講座はこれまで同会が県内各地の助産院を会場に、定期的に開催していた。だが「助産師」の認知度の低さや、助産院に足を踏み入れるハードルの高さが課題となっており、より開けた講座の開催を模索していた。
そこで縁あって出会ったのが今年4月に設立した同社。「学校や家庭で伝えにくいことを、『地域』という第3者が加わることで学べる環境が作れれば」と、伊藤彰浩代表(34)を中心に、だれでも参加しやすい地域向けの講座を企画した。
講座では沼澤さんが、紙芝居や模型などを使いながら、いのちの誕生から成長の過程について紹介。「自分自身がかげかえのない存在であること、何のために生まれたのか、なぜ命は大切なのか」などを伝える。沼澤さんは「『性』の漢字が『心が生きると』書き表すように、心の教育でもある。性や命について子どもたち自らが考え、家庭でも語り合うきっかけとなれば」と話す。
成長の土台となる学びに
妊娠や性交、生理など性は日常に密接に関係しており、性教育の重要性は近年、あらゆる場面で指摘されている。
一方で、学校現場では性教育についての授業は限定的で、かつ、家庭でも親から子どもへ話を切り出しにくい実情があるという。
伊藤さんは「男女の身体の違いや、自身の身体のことを知り大切にしようと思ってほしい。そんな基本的なことが性教育の1歩となり、それを低学年のうちから学ぶことは、思春期や成人へ向かう成長の土台となるはず」と期待を込める。
♢
講座の時間は午前10時から11時。定員は小学生とその家族8組。参加費は一家族2千円。申し込みは氏名・参加人数・連絡用メールアドレスを明記の上、【メール】info@medi-train.co.jpへ。問い合わせも同アドレスへ。
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>