約6700人の外国人が暮らす藤沢市。多様な文化を相互に理解する橋渡しとなっているのが、2004年から市の主催で毎年行われてきた「ふじさわ国際交流フェスティバル」だ。実行委として活動に注力してきた相澤庄太会長は「外国語が話せなくても国際交流は楽しめる。大切なのはまず好奇心を持つこと」と話す。
ふじさわ国際交流フェスティバルは、異文化交流のお祭りだ。外国籍市民の増加を受け、2004年に始まった。実行委員会は、藤沢市を事務局に、市の姉妹友好都市の友好協会や交流団体、ロータリークラブらで構成。今年はコロナ禍で中止となったが、動画での情報発信を行った。
藤沢駅北口のサンパール広場を会場に、外国人市民向けの日本語教室の紹介や、各団体らが交流国の文化を展示。ダンスや歌のステージなども毎回盛況だ。
特に人気なのは各国料理の屋台。長いソーセージが特徴の米国・マイアミビーチ市のホットドッグ、25の少数民族が住む中国・昆明市はプーアール茶とシューマイ、カナダ・ウィンザー市は国旗にもある楓のメープル料理、海水浴場が有名な韓国・保寧市は韓国海苔やニラチヂミ、ワイマール独日協会と交流を持つ日独協会はソーセージ。
市人権男女共同平和国際課は「国際交流を活性化させるためには、いかにそのハードルを下げ、間口を広げるかが大切」と考える。歌やダンス、食べ物は、年齢問わず、言葉が分からなくても、「異文化の面白さ」を伝えられるコンテンツ。「異文化って楽しい、もっと知りたい、と興味を深めてもらうきっかけに」と話す。
目が合ったら笑顔で
「よく分からないから不安になる。少しずつでいい、お互いに歩み寄れれば」と相澤会長。自身の留学経験なども踏まえ「言葉や文化の違う国で暮らすことは、ワクワクもする一方、どこか常に不安なもの。目があった時にほほ笑むこと。立派な国際交流の一歩です」と呼び掛けた。
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