第49回衆院選は10月31日に投開票され、12区(藤沢市・寒川町)では立憲民主党前職の阿部知子氏(73)が自民党前職の星野剛士氏(58)と日本維新の会元職の水戸将史氏(59)を下し8選を果たした。小選挙区では2017年に続き2回連続当選。8期目に向けては「コロナを経て命を守るために政治を変えようと訴えた。政治の質を変えていきたい」と抱負を語った。
午後11時20分頃、当選確実が報じられると事務所に集まった支援者から歓声と拍手があがり、喜びを分かち合った阿部氏。「皆さんの熱心な声援と支援に感謝する」とあいさつした。
選挙戦では新型コロナウイルス感染拡大を巡る政府の対応を批判。「検査一つすら満足にできず人が亡くなる。助けられる命を助けない政治を正す必要がある」とし、小児科医の立場から早期検査や治療体制を確立する重要性などを訴えた。
また選挙戦前からタウンミーティングを重ね、地元中小事業者や個人事業主へのアンケートも実施。早い段階から地域への浸透を図り、幅広い支持を集めた。
「コロナ禍で生じた不安や孤立、子どもたちを取り巻く問題。幸せのための予算を組みたい」と阿部氏。県連代表としても「負けられない選挙」を連勝で飾った。
自民・星野氏は比例復活
星野氏は阿部氏に約3800票差で惜敗。選挙戦では自公政権の実績を強調し、菅義偉前首相や閣僚経験者ら大物が続々応援に入ったが、及ばなかった。
比例復活が報じられた後、「小選挙区を取れなかったのは自分の不徳の致すところ。議席奪還に向け、今日この日からがんばりたい」と述べ、再起を誓った。
水戸氏は既成政党との違いを強調し、しがらみにとらわれない改革や教育の無償化などを掲げ得たが浸透しなかった。「維新の理念を伝えきれなかった自分の力不足」と振り返った。
藤沢市内の小選挙区投票率は56・76%。前回衆院選より4・61ポイント上昇した。
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