いすゞプラザ(土棚)に10日、藤沢市消防局高度救助隊で今年3月に引退した「救助工作車III型」がお目見えした=写真。市から譲り受けた車両で、寄贈を記念し27日まで館内で展示される。
全長856cm、全高333cm。同隊発足に合わせて配備され、大規模災害を含むあらゆる人命救助活動の「最後の砦」として約15年にわたり活躍した。
同社トラック「いすゞフォワード」をベースにいすゞ車体が改造。特徴的なバス型の四角いボディーにはクレーン、ウインチほか多数の救助資機材を搭載。高い悪路走破性を持ち、移動中に車内で装備や着替えも行えるなど、全国でも有数の特殊災害救助に特化した性能で注目を集めた。
東日本大震災の際も現地に派遣され、同隊にとっても思い入れの深い車両という。引退を迎えるにあたり、同車両を手掛けた担当者が「価値ある車両を何かに生かせないか」と発案。同社に寄贈し展示することになった。車両は同社の社会貢献活動やものづくりの紹介、防災啓発イベントなどにも活用される予定という。
同日、同館で寄贈式が行われ、衛守玄一郎消防局長は「長年活躍してくれた頼もしい相棒の故郷での第二の人生に期待する」と思いを寄せた。
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