源頼朝と鎌倉幕府の御家人に焦点を当てた企画展が、辻堂神台の藤澤浮世絵館で始まった。「浮世絵が描く鎌倉幕府の物語―個性豊かな御家人たち」と銘打ち、同館の収蔵品から武者絵13点などを一挙展示。頼朝と藤沢とのゆかりもひもとく。来年2月13日まで。
頼朝の死後、御家人13人による合議制を敷いた鎌倉幕府。しかし謀殺や病死が相次ぎ、北条氏が執権として台頭するまでの礎となったとされる。
同展では、江戸時代末期の浮世絵師、歌川国芳が描いた鎌倉時代の武士たちの姿を中心に展示。頼朝が御家人と力士に相撲をとらせる「右大将頼朝公相撲御覧図」や和田義盛が北条義時によって挙兵に追い込まれ、一族が滅亡する様子を描いた「建保元夏五月 和田大合戦」(歌川芳員作)、 藤沢とのゆかりでは、頼朝と近く、江島神社に弁才天を勧請した「文覚上人」や頼朝が蜂起した際に挙兵した相模武士「大庭景親」をモチーフにした作品も並ぶ。
大庭城跡の紹介も
また同展では1日に9番目の市指定史跡に加わった「大庭城跡」の発掘資料も展示。陶片や炭化米、パネルなどで変遷や史跡としての価値などを紹介している。
関連企画で来年1月8日(土)と30日(日)に学芸員による見どころ解説(定員20人)、大庭城跡のミニ講座(同)もある。
入館無料。開館は午前10時から午後7時(入館は午後6時30分まで)。月曜休館。問い合わせは同館【電話】0466・33・0111へ。
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