「強くなって戻りたい」
ボクシングの日本ミニマム級王座決定戦が11日、後楽園ホールで開かれ、初タイトル戦に臨んだ川名在住の森且貴選手(21・大橋ジム)は8回2分50秒TKO負けを喫した。距離を詰めながら攻める対戦相手の石澤開選手(25・M・T)の圧力に押され、最後は左右の強烈な連打を浴びダウン。セコンドがタオルを振り棄権を申し出た。
WBO同級新王者となった谷口将隆選手(ワタナベ)が返上し空位になった日本王者の座を、日本ランキング1位の石澤選手と3位の森選手で争った。
試合は壮絶な打ち合いとなった。9勝8KOとパンチ力のあるパワーの石澤選手に対し、手数とフットワークを使いスピードで応戦する森選手。序盤からインサイドでパンチを放つ石澤選手に得意の左ボディブロー中心に攻める森選手と両者持ち味を発揮し、譲らない展開が続いた。
試合はオープンスコア方式で、5回が終わり判定員3人のスコアは48対47で石澤選手が優勢。それでもスタミナに自信のある森選手は「得意の後半でポイントを取れば勝てる」と望みをつなぐ。
だが、ガードを固くしコンパクトに当てる石澤選手のパンチは、徐々にダメージを与えていった。「もっと足を使ってパンチを当てればよかった。自分の性格から真正面から打ち合ってしまった」(森選手)。耐えに耐え必死に応戦するも8回終盤の連打でマットに崩れ落ちた。
森選手は「結果が出なくて悔しい。このままでは終われない。この悔しさや試合での経験を無駄にしないように、強くなってリングに戻ってきたい」と再起を誓った。
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