新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」の流行が懸念される中、藤沢市でも再び感染者数が急増している。7日には新規感染者数が約3カ月ぶりに2桁を突破。年末年始と直近1週間の比較では8倍に膨れ上がった。市関係者も「第6波の入り口に立った」との認識を示しており、さらなる拡大に警戒感を強めている。
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直近1週間(1月5〜11日)の新規感染者数は72人。前週(12月29日〜1月4日)は9人だった。症状別では軽症が65人、無症状が6人、中等症が1人。感染経路は不明が44人で最も多い。年代別では20代が35人で最多だった。
現在の人数は2〜3週間前の状況を反映しているとされる。年末年始や8日からの3連休の状況を踏まえると今後さらに増加する可能性がある。
県の発表では3〜5日の県内新規感染者のうち、1日平均20人がオミクロン株による感染といい、市保健所では市内での市中感染も「考えうること」と危機感を示す。
同株による感染はこれまでにない速度で広がっており、県は1月末にも新規感染者が1万人を超すと予測する。市保健所担当者は「今のペースで増えると保健所の対応も滞る懸念がある」とし、「手洗いやマスク、人混みを避けるなど今一度基本的な感染対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。
3回目接種券、発送開始
藤沢市は12日、新型コロナワクチンの住民接種について、3回目の接種券の発送を開始した。対象は2回目接種から原則8カ月経過した人。昨年6月21日までに2回目を接種した約2万人に送りその後、順次発送する。
3回目接種は市内約160の医療機関と集団接種会場で実施。集団接種は2月2日から藤沢駅前のF.I.C富士ビル本館で予定(水・木・土・日曜)しており、近く予約を受け付ける。医療機関ではファイザー社製、集団接種ではモデルナ社製を使用する。
原則8カ月以上だが、オミクロン株対応に向けた政府の方針を受け、高齢者は2月から7カ月以上で可能になる。市保健所では「今後7カ月経過後に接種ができる体制を整える」としている。
問い合わせは、市コロナワクチン専用コールセンター【フリーダイヤル】0120・800・071へ。
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