市内初の木造中層ビルが大鋸に完成し、21日から23日まで見学会が開催された。神奈川県で伐採された木材が使用されており、見学会には市議や県職員らも来場。新たな県産材活用策として注目を集めている。
藤沢に本社を置く富士リアルティ(株)・湘南乃工務店のプロジェクト「MIYU/海友」が企画。「海と木と自然の融合」がテーマで、設計は市内の建築士、梶浦暁さんが手掛けた。建物は4階建てで広さ約300平方メートル。2階から4階は居住スペースで一階はテナントとして貸し出す予定で現在は空室。
県内では、国産木材の活用を国が推奨する一方、県産木材が高価なことなどから活用が進んでいない問題がある。同社は社員に海好きが多いことをきっかけに、SDGsの視点から、同プロジェクトを立ち上げた。
永松秀行代表は「藤沢の美しい海と未来につながるビル。海を愛するものとして、当ビルをきっかけに、県産木材の活用が広まってほしい」と話した。
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