鵠沼中学校の陸上部女子が駅伝で躍進している。近年の県中学校駅伝競争大会では一昨年の6位が最高順位だったが、昨年11月には藤沢勢として初めて制覇する快挙を成し遂げ、全国への切符をつかみ取った。大舞台を踏んだ選手らは精神的にも一回り成長。年が明けて3年生は引退したが、冬の走り込みを経て底力がついてきた。「もう一度全国の舞台に」。新チームのメンバーらは連覇を目標に掲げ、練習に励んでいる。
1日、一礼すると選手らは早速グラウンドを走りながら汗を流した。新型コロナの影響で10日ぶりの部活だったが、足取りは軽やかだ。
「自主練を欠かさなかったのだと思う。皆競争意識が高く、目的を持って取り組んでいる。全国を経験したことがモチベーションになっている」と顧問の林嗣教諭は話す。
県大会では過去3年間、48位、22位、6位と着実に順位を上げてきた。一昨年は駅伝だけでなくリレーでも全国出場。昨年の県総体では学校対抗の女子総合得点でトップに立った。
「個人的にも試合を重ねるごとにタイムが上がっている。今年は個人と駅伝の両方で全国に行きたい」。昨年エースとしてチームをけん引した伊東輝恵さん(2年)は意気込む。東日本女子駅伝や都道府県対抗女子駅伝にも出場し、視野が開けた。
練習には鵠沼海岸の砂浜などでトレーニングを行うほか、高校の練習メソッドも取り入れる。林教諭は強豪・相洋高校出身で、教諭になってからも日本選手権800mを制したクレイ・アーロン竜波選手(当時相洋高3年)を片瀬中時代に指導した経緯がある。
大切にすることの一つが、明確な目標設定だ。「個人競技ではあるが、目標を掲げて追い求めることで初めてチームが一つにまとまる」と林教諭。選手一人ひとりが記録にこだわり、切磋琢磨する風土を整えてきた。
陸上部女子はこの2年間で2度全国の舞台を踏んだ。「次は自分が」「負けたくない」との意識が芽生え、練習でも自然と競争意識が生まれている。
「チームメイトで競える環境は強くなるために必要だと思う」と伊東さん。さらなる躍進に向け、チーム一同、練習を積み重ねていく。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>