藤沢市民病院は先月26日、医療従事者を対象に実施した新型コロナウイルスの3回目ワクチン接種の副反応調査と血中に含まれる抗体の量(抗体価)の検査結果を公表した。副反応は2回目と同様の傾向が見られた一方、抗体価は2回目のピーク時と比較し、2・6倍に上昇したことが分かった。
3回目接種は、昨年12月に医師や看護師ら857人を対象に実施。ワクチンはファイザー社製で、時間ごとの経過反応を調査した。
副反応調査には591人が協力し、93%が接種部位の痛みを感じると答え、約40%が37度以上の発熱があったと回答した。そのほか倦怠感、頭痛、筋肉痛などの症状もあった。
また2回目の接種と比較して「同程度」が最も多く30%、以下「やや軽度」が26%、「やや重度」が24%、「軽度」が14%、「重度」が6%と続いた。副反応の強さは多くが2日目に症状のピークがあり、翌々日には軽減または改善するなど、2回目と同様の傾向が見られたという。
一方、抗体価検査には193人が参加。接種前を抗体価ゼロとし、3回目接種から3週間後までの推移を調査した。
2回目接種時は平均60
・3まで上昇したが、32〜34週間後には約10の1の平均5・2に減衰。しかし3回目接種後は約2・6倍の156・0まで上昇した。性別や年齢、血液型による差はほぼなかったという。
同院では「3回目接種によって十分な抗体上昇を得られることが分かった。現時点における接種後のデータを公表することで、市民の皆様が追加接種を検討する際の参考にしていただければ」としている。
接種率5・08%
3回目のワクチン住民接種がこのほど、藤沢市でも始まった。先月30日現在で接種を終えたのは1万8733人(接種率5・08%)。
市は先月28日までに昨年7月31日までに2回目接種を完了した約9万9千人に接種クーポン券を発送。65歳以上の高齢者には2回目接種から7カ月以降、64歳以下には原則8カ月経過後に送付し、3月以降はそれぞれ1カ月前倒す。
市によると2回目までのワクチン接種は市民の8割超が完了している。
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