美容院の窓や招き猫、けん玉にまで、「可愛らしくどこかコミカル」な表情を見せる猫、ネコ、ねこ。猫作家・絵本作家の河辺花衣さん(43)=本町在住=の手にかかれば、「ニャゴニャゴ」「ニャー」と鳴き声が聞こえてきそうなカラフルな世界が広がる。
「幼い頃から感じ続けている愛おしさ、可愛らしさを伝えたい」。出会いは生まれてすぐ。母が手作りした猫の人形「ミューミュー」だった。片時も離さず、幼稚園時代に描く絵はすでに猫ばかり。高校卒業後にはアルバイトをしながら美術専門学校へ通い、二科展や公募展に入選。それでも作家活動を仕事にする難しさを体感した。
そんな中、友人からの依頼でデザインした「ネイルチップ(付け爪)」がヒット。創作物が売れる喜びを知った。友人が事業化し、15年続けて自身は管理側の仕事を担うように。「好きな物の原点に立ち返ろう」と猫作家として始動。絵本作家としても実を結び、2014年には「マンドリルおじさんのおなら」(文溪堂)を出版した。
鵠沼海岸の美容院「LADY LUCK」のウインドウアート=写真=は、鵠沼アートフェスの一環で作成。イベント終了後も、オーナーの好意でそのままに。テーマは「繋がる猫愛、広がる笑顔」。道ゆく人が笑顔になるよう、オーナーの愛猫2匹が蓮池公園を舞台に歌い踊る。自身も保護猫2匹と暮らし「猫好きは惹かれ合う」と笑顔。
4月8日から9人の猫作家が出展する店舗・山猫屋=鵠沼海岸=は、常設で委託販売を行っている馴染みの場所。「作家の大先輩とも交流できる場。猫を通じてもっと癒される人を増やせたら」
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