辻堂市民センターで先月19日、歴史講演会「辻堂の歴史を後世に」が開催され、辻堂在住の郷土史家・大石静雄さん(98)が地域の歴史について語った。昨年度完成した同センター新庁舎のオープニング記念事業の一環で、市民ら約60人が参加した。
「昭和20年12月17日の朝7時頃、自宅を大爆発音が襲いました。天井が吹き飛ぶくらいの大きな音で、見ると駅方面から煙が上がっていたのです」
戦後すぐに発生した辻堂駅での火薬の爆発事故を、まるで昨日あったことのように正確に語る大石さん。地域でも著名な郷土史家で、戦前・戦後史に関しては「生き字引」としても知られる。
戦時中は夜間戦闘機の飛行機乗りで、フィリピン・レイテ戦にも出陣。参加者は貴重な体験談に興味深く聞き入った。
また、大石さんは辻堂二丁目に残る「源頼朝公落馬地」についての熱心な研究家としても知られる。今年のNHK大河ドラマでも注目の集まる「頼朝の死因」について、「くも膜下出血ではないか」との持論を紹介。小学5年生の時に、地元の高齢者から「この場所で昔頼朝が落馬した、よく覚えておいて」という話を教えられたという。
地域の歴史を伝え続ける大切さについて思いを述べ、参加者の拍手で講演は締めくくられた。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>