湘南ブランド人気やコロナ禍による生活様式の変化を追い風に藤沢市への移住が増えている。そうした転入者が注目するのが「子育てのしやすさ」だ。
藤沢市が昨年、市への転入者向けに実施したアンケートでは、全体の4割近くがファミリー層だった。また転入のきっかけとして「住み替え」が32・1%で最も多く、転入時に重視した点は「交通の便が良い」(56・7%)、「自然が豊か」(43・9%)に次いで「子育てがしやすい」(27・4%)が3番目に多かった。
藤沢市は昨年7月に人口44万人を突破。将来人口推計の見通しを4年前倒しで到達した形で、今後も増加が見込まれる。
総務省が今年1月に公表した昨年の人口移動報告でも、藤沢市は転入者が転出者を上回る「転入超過」が4554人で全国8位に。また、年齢区分による調べでは14歳以下の転入者が県内最多の708人で、ファミリー層の転入が顕著なことが分かった。市の担当者は「コロナ禍でリモートワークなど必ずしも通勤していなくても良い生活スタイルが一定程度定着し、人口増の一因になっているのでは」とみる。
こうした背景も追い風に、市も「子育てしやすい街」をPR。転入者に向けては「皆で子育てをしていくまち」を打ち出し、助産師や栄養士らが「子育てアドバイザー」として相談や講習などを行う子育て支援センターを市内4カ所に整備。親子同士が集い、交流できる「集いの広場」も4カ所設けるなどしている。
別の市担当者は子育て支援に関する施策が「人口増の一因にもなっているのでは」と分析。「今後も切れ目のない支援に注力していく」としている。
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