湘南を代表する味覚として親しまれる「春シラス」が6月中旬に差し掛かってからようやく復調の兆しをみせている。不漁続きで漁師らが気をもむ状況が続いていたが、漁獲が100kgを超える日もあり、関係者らは「この調子が続けば」と期待を寄せている。
13日午前4時過ぎ、日の出とともにシラス漁を営む「湘南丸」が片瀬漁港から出航した。魚群探知機に目を光らせながら、江の島沖を船を走せ、専用の網でシラスを狙う。この日、1回目の漁では計約100kgを水揚げし、船長の浜野展行さん(35)は「まぁまぁかな」と満足気な表情を浮かべた。3月の解禁以来、1日10kg以下の日も珍しくなかったという。
春シラスは数年来、本格的な漁期が遅れており、県水産技術センター(三浦市)は「直接的な原因は不明だが、相模湾に流れ込む黒潮やシラスの親であるカタクチイワシの産卵が影響している可能性がある」とみる。
春シラスは小ぶりで口触りがよく、甘みがあるのが特徴。湘南丸では水揚げから加工、販売まで一貫して手掛けており、釜上げやちりめんなどにして店頭に並べる。「生でも最高の味わい。ぜひ地元の人に食べてもらいたい」と浜野さん。問い合わせは濱野水産【電話】0466・22・5931。
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