神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2022年7月8日 エリアトップへ

旧モーガン邸 再建へ募金活動本格化 26年頃の公開目指し

社会

公開:2022年7月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
2006年の旧モーガン邸(NPO法人旧モーガン邸を守る会提供)
2006年の旧モーガン邸(NPO法人旧モーガン邸を守る会提供)

 過去二度の不審火に見舞われた著名米国人建築家の自邸「旧モーガン邸」(大鋸)を再建しようと、市民団体らが今春から募金活動を本格化させている。企業団体、個人から募り目標金額は1億3千万円。20年以上活動してきた関係者は「活動にようやく光が見えてきた。歴史・文化的に貴重な建物を再建し、市民にも活用できる場にしたい」と話す。

 旧モーガン邸は、大正から昭和初期に活躍した米国人建築家、J・H・モーガンが設計。JR東京駅前の旧丸ビルの建築で1920年に来日し、横浜の山手111番館など全国で40ほどの建築を手掛けた。自邸は妻、石井たまのさんと暮らすために31年に建築した。敷地は約6600平方メートル、建物は200平方メートル。

 モーガンが68歳で亡くなった後は、何人かの手に渡った後、整理回収機構が管理。その後土地の分譲の話が持ち上がったことを受け、99年、市民らが「建築家の自邸だけでなく、湘南地区の住宅史的、文化史的にも価値がある」として「旧モーガン邸を守る会」(後にNPO法人化)を発足。保存に向け、署名運動や敷地の草刈りを行った。

 活動が実り、2005年8月、(公財)日本ナショナルトラスト(JNT)が建物と土地の一部を、藤沢市が残りの土地を両者総額2億2千万円で取得。復元改修後の一般公開が待たれたが、07年、08年に火災が発生。本棟増築部分と別棟が消失し、玄関や暖炉、床、地下室などが残った。

市民交流施設に

 21年3月、歴史的建造物の保存活用を行う(公社)横浜歴史資産調査会(ヨコハマヘリテイジ・YHG)がJNTから無償で引き継ぎ事業執行責任者となり、守る会、学識経験者の3者による「再建委員会」で施設計画を継続して協議。昨夏から、YHG、守る会、藤沢市の3者からなる「再建活用検討会」も定期的に開いている。

 計画では、建物を再建し市民交流文化活動、福祉活動を行う公益施設を整備。22年に基本計画、23年施設設計、25年再建工事を経て26年頃開設を目指すとしている。

 庭園で募金コンサートや利活用に向けた一般公開、イベントを継続している「守る会」の代表・徳重淳子さんは「継続した活動にやっと実る兆しが見えてきた」、YHG常務理事・事務局長の米山淳一さんは「市民の皆さんと手を携えて再建を目指す」と話す。

 寄付は個人5千円(一口)、団体企業等10万円(一口)で受け付け、寄付者の名前は再建後の建物内に掲示予定。問い合わせはYHG【電話】045・651・1730。

庭園の利活用を目的に開催しているコンサート(守る会提供)
庭園の利活用を目的に開催しているコンサート(守る会提供)

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

藤沢版のトップニュース最新6

産学医連携であす初開催

新湘南ウェルビーイングフェスタ

産学医連携であす初開催

次世代の健康管理や移動体験

11月22日

26年度で廃止か

ふれあい入浴事業

26年度で廃止か

「公平性に欠ける」監査で指摘

11月22日

市の説明会に不安の声

稲荷やすらぎ荘

市の説明会に不安の声

”閉鎖・廃止”勘繰る利用者も

11月15日

夢のマウンドへ

東海大相模藤田投手

夢のマウンドへ

羽鳥中出身 日ハム2位指名

11月15日

藤沢産バナナ初出荷

遠藤在住小林さん

藤沢産バナナ初出荷

JAさがみ直売所で今月末まで

11月8日

六会工区が開通

善行長後線

六会工区が開通

12月から、交通利便性向上

11月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月22日0:00更新

  • 11月15日0:00更新

  • 11月8日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

平均歩数で景品ゲット

ふじさわ歩くPJ

平均歩数で景品ゲット スポーツ藤沢市

申込締切は11月30日(土)

11月1日~12月31日

藤沢版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook