「第104回全国高校野球選手権神奈川大会」があす7月9日に横浜スタジアムで開幕する。今夏、開会式と閉会式では、湘南高校と日大藤沢高校の野球部マネジャーの2人が司会進行を務める。3年生にとっては集大成となる舞台。2人は大会に向け、「選手たちの健闘を声で支えたい」と意気込んでいる。
湘南高校野球部 中茎葵さん(3年)
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となる開会式。感染症対策のため従来より簡素化されるが、同世代にとっては初の参加だ。「間が空いて質が落ちたと思われないよう、雰囲気を盛り上げたい」と意気込む。
入部してからコロナ禍に翻弄され続けたが、黒子としてプレーを支え続けてきた。一方でこうも思う。「選手がいてこそ自分がいる」。立場は違えど、いつも同じ気持ちで試合を見守ってきた。「選手に悔いが残らないよう、最後まで全力でサポートしたい」と万感の思いを込める。
プロ野球ファンの父の影響で野球好きに。仲間の活躍を一番近くで応援できるのも、マネジャーの醍醐味だ。最後の夏、全ての高校球児に向けてはこう呼び掛けた。
「絶対全員が勝ちたいと思っている。気持ちを全面に出して、熱い試合を繰り広げてほしい」
日大藤沢高校野球部 河野優良さん(3年)
閉会式の司会をやってみないか」、野球部の山本秀明監督に声をかけられたのは5月のこと。閉会式が開催されるかも分かっていなかったが「やります」と即答した。
2学年上の兄が野球をしていたこともあり、妹と弟も少年野球にのめり込んだ。「やるより応援する方が好き」だった自分は、日大藤沢に入学すると野球部のマネジャーになった。練習のサポートはもちろん、選手の行動や顔色にも目を配り、健康管理にも尽力する。「技術では何もできないけど、少しでも力になりたい」。その思いが行動の根幹だ。
今の3年生が高校に入学後はコロナ禍により開会式も閉会式も行われていない。過去の映像を動画サイトで探して、進行の練習をする日々だ。「受けたからには声でエールを送りたい。感慨深すぎて泣いてしまいそうなのが心配です」
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