海岸情報発信アプリ「Be-conn(ビーコン)」を開発した(株)ビーコンの代表取締役を務める 廣田 諒さん 鵠沼海岸在住 27歳
海と人をつなぐ
○…海水浴シーズンが本格化した市内3海水浴場で今夏、あるアプリの実証実証実験が行われている。天候や波の高さ、混雑状況を把握できるもので、3密回避にもつながるとして市や観光協会、海水浴場組合の協力を得た。開発したのは27歳にして代表取締役を務める(株)ビーコン。背景には海岸浸食や若者の”海離れ”など取り巻く課題を解決したいというひと際熱い思いがある。
○…小児ぜんそくを患った際、「海風が良いらしい」と聞きつけ、3歳で都内から鵠沼海岸に移住。幼稚園のとき本屋でイルカの本に出会い「一緒に泳ぎたい」と憧れ、水泳を始めた。水泳仲間の楽しそうな姿を見て大学生で西浜海岸のライフセーバーに。大好きな泳ぎが人の役に立つことに魅了され、監視活動と並行してレスキューの向上につながるサーフスキーやボードなどの競技に打ち込んだ。留学するなど持ち前の向上心でトレーニングを積み、ライフセービングの日本代表選手に選ばれるまでになった。「自分のための泳ぎが誰かのための泳ぎになった」
○…卒業後は一般企業に就職したが、大学時代から心にあった「海の課題解決に携わりたい」という思いを捨てきれず1年で退職。経営学を2年間学び今年4月、会社を立ち上げた。「何事もやってみないとわからない。できることを最大限やりたい」。人を守りたい気持ちが海全体を守りたい気持ちに広がった。
○…アプリを通して海の今を共有し、安心・安全な環境づくりを目指す。アプリを作った背景には、海岸に立つ中で肌で感じていた砂浜の後退への危機感もあった。「海と人の間の課題を解決したい」。思いは真っ直ぐだ。橋渡し役を担いながら、これからも海と人と向き合い続ける。
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