藤沢産の菊芋を使ったビールが産学連携で今夏、誕生した。その名も「きくいも美ぃる」。誰もが楽しめる飲みやすさにこだわりつつ、菊芋の健康成分を維持。開発した(株)八〇八=善行=の植竹雪乃さんは「健康にも美容にもいいビールが完成した」と自信をのぞかせる。
菊芋はイヌリンと呼ばれる成分が、腸内美化や血糖値の急上昇の抑制、肝臓の代謝機能を上げるなど、健康野菜として注目されている。開発した同社ではすでに菊芋青汁やチップスなどの商品を開発、販売している。
新たに誕生したビールは、菊芋の粉末を入れて醸造。イヌリンの成分を残しながら、日頃ビールになじみのない若い人や女性も楽しめるよう、爽やかな味わいにこだわって仕上げた。
協力したのは、日本大学生物資源科学部の鳥居恭好准教授と、同大学芸術学部の布目幹人准教授。鳥居准教授はビールの最大の特徴となるイヌリン成分の分析。布目准教授は名前やラベルデザインを、学生とともに手掛けた。
同社代表の中越節生さんと親交があり、ビール開発の発起人の一人でもある鳥居准教授は「菊芋のイヌリンはビール酵母との相性がいい。また、健康成分は残せるという性質が生かせる」と説明。その言葉を裏付けるように、ビールになった後の成分分析を実施すると、「類似品よりも成分量が多かった」という。
布目准教授は、ビールの名前やラベルデザインを学生にコンペ形式で募り、決めた。
選ばれた青木清花さんは「美容にもいい効果効能をうまく感じられる名前、デザインでも爽やかさを意識した」と話す。
植竹さんは「菊芋の良さをもっと知ってもらいたい。学生さんの思い出にもなれば」と産学連携の意義を振り返った。
限定300本の生産で1本800円(330ミリリットル)。同社(【電話】0466・47・8448)で購入できるほか、以下の飲食店でも楽しめる。Libero(南藤沢)、Fattoria Cavallo(湘南台)、piEMONte(善行)、純米酒亭ちろる(同)。
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