第22回高校生ものづくりコンテスト神奈川大会の木材加工部門が1日、横浜市の神奈川工業高校で開かれ、藤沢工科高校の野口弘太朗さん(2年)が優勝した。昨年の大会でも同校の小倉高志さん(当時3年)が優勝、野口さんが準優勝に輝いており、学校として連覇を達成した。
同大会は、旋盤作業、電気工事、電子回路組立、化学分析、木材加工、測量の6部門で実施された。野口さんが優勝した木材加工部門は、競技時間3時間半。課題の図面をもとに、材料となる木材に鉋をかけてクセをとる「木作り」、加工用の印をつける「墨付け」、さらに「加工」「組み立て」までを行い、完成した作品を審査員が減点方式で評価。得点を競う。
今年の課題は椅子や踏み台などを作る際に用いられる「四方転び」と呼ばれる技術が組み込まれ、大工の技能士検定で2級レベルに相当する難度だった。野口さんは「優勝はできたけど、汚れやキズ、スキマなどができてしまった。練習の方がうまく作れていたので、納得はできていない」と振り返った。
納得のいく作品を
小さい頃から物を作ることが好きだったという野口さん。夏休みもほぼ毎日学校に通い、所属する建築研究部で朝から夕方まで練習に励んでいる。指導にあたる大西堅司総括教諭は「技術はもちろん、努力を続けられることが素晴らしい」と評価する。
8月19日には県代表として出場する関東大会が控えている。同大会からは、同じ競技時間に図面作成の工程も組み込まれるため、作業速度をあげることが重要だ。
練習では順調に時間を短縮できているそうで、「1つ1つの作業時間を早めながら、精度も上げていきたい」と笑顔で話す野口さん。昨年も関東大会に出場したが結果は15位。「順位も大事だけど、まずは自分が納得のできる作品を作りたい。それで高得点がもらえれば」と微笑んだ。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>