新江ノ島水族館で絶滅危惧種の「アカウミガメ」の赤ちゃんが同館で初めて誕生した。先月24日から2匹を館内の「ウミガメの浜辺」で展示している。
同館によると今年3月、オスの「ノア」とメスの「ジロウ」の交尾を確認。5月14日にジロウが砂浜に上陸して産卵し、産卵から82日目となる先月4日午後11時15分頃に初めて砂の中から子ガメが顔を出した。
ノアは別のメスの「ニゴウ」とも交尾し、先月29日までに計123匹が誕生。展示している2匹以外は相模湾に放流している。
アカウミガメは環境省レッドデータブック絶滅危惧IB類に指定。太平洋、インド洋、大西洋などに分布し、成体になると甲羅の大きさは1mほどになる。生まれたときの大きさは甲長4cm、幅3cm、体重約20g。鼻と口の間にある卵の殻を割るための「卵角」と呼ばれる突起や、前肢を甲羅の上に乗せて浮かぶ様子は子ガメの時期にしか見られないという。
子ガメが成体に育つ確率は千分の1程度と考えられており、同館担当者は「厳しい自然の中でいつか再び大きくなった子ガメが相模湾に戻ってきてくれる日を願っている」と話した。
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