最近疲れ気味の出版社女子・みのりが本鵠沼駅で雨宿りに立ち寄ったのは「野菜嫌いの店主」がいる不思議なコンフィチュール店だった―。
市内在住の小説家・小春りんさん(35)の新刊「キライが好きになる魔法 湘南しあわせコンフィチュール」が20日に出版された。学生やお仕事ものの恋愛小説を得意とし、児童から大人の女性まで広くファンを持つ小春さん。自身の藤沢での暮らしからもヒントを得たという今作について「作品を通じて読んだ人に明日への元気を届けたい。私の大好きな藤沢の魅力も伝えられたら」と思いを語る。
静岡県出身。デザイナーの仕事で小田原市まで通う電車内で暇潰しに書き始めた携帯小説がデビューのきっかけ。第10回 日本ケータイ小説大賞・TSUTAYA賞などを受賞し、以降多くの作品を手掛けてきた。
藤沢市へは7年前に転居。「日々の普通の暮らしの中に物語が隠れている」と地域への思い入れを語る。本鵠沼駅周辺は子どもの妊娠時に通っていた思い出の地。まちの歴史などタクシーの運転手から教えてもらった地元の豆知識などが今作にも生かされており、主人公の名前も地元産ぶどう「藤稔」が由来だ。「作品を通じて地域にも恩返しができたら」と話した。
マイクロマガジン社・ことのは文庫刊行。720円(税別)。全国書店やインターネット、ジュンク堂書店藤沢店など市内書店でも販売している。
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