辻堂東海岸在住の日本画家、山内若菜さん(45)の展覧会が12月4日(日)まで蔵まえギャラリー(藤沢630の1)で開かれている。初展示の大作「江島縁起 龍と天女」などが並び、山内さんは「江の島へ続く道の途中にある場所での展示に縁を感じる。地元の人に見てほしい」と呼び掛けている。
江島縁起に着想を得て、龍や天女を描いた同作品は縦1・8m、横4m。ギャラリーの土間に展示されている。和紙や絵の具など日本画材を使用。幾重にも色を重ね今年完成、展示直前まで加筆し続けた。「民話、絵巻も多様な見方があるように、正義の裏にあるものは何か。天女は一体誰なのか考えていただき、作品に包まれるような感覚で鑑賞してもらえたら」と山内さん。
海岸など風景画も
展覧会では、東日本大震災、福島原発事故を機に、現地飯舘村の牧場を取材して動物たちを描き続けた縦3m、横10mの大作「神々の草原」も展示。このほか自然と人間の混じり合う様子を表現した「馬と少女」シリーズ、コロナ下で山内さんが小型キャンバスを手に、江の島や辻堂海岸を散歩し、その風景を描いた小作品30点ほども並ぶ。「藤沢に生まれ、住み続けているからこそ描けた作品ばかり。鑑賞して地元の魅力を再発見してほしい」と話した。
入場無料。午前11時から午後4時。12月3日(土)は「龍と天女を描くワークショップ」を実施。午後1時30分から。1500円(材料費込)。4日(日)はギャラリートークも。2時から。(問)同ギャラリー【電話】0466・25・9909。
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