開業120周年を迎えた江ノ島電鉄(片瀬海岸)とドールメーカーの「アゾンインターナショナル」(石川)が協働して制作した特別ドールが、このほど藤沢市のふるさと納税の返礼品に加わった。同制度による税収の流出が課題となっている市では、これまでも藤沢ならではの特色を生かした返礼品を打ち出しており、希少な商品を切り口に寄付額の向上を図りたい考えだ。
特別ドールは、アゾンインターナショナルが10月から動画投稿サイトのユーチューブで配信する「からふるDreamin'」のキャラクター「朝比奈幸穂」と江ノ電がコラボレーション。駅長制服(96体)と検車区作業服(48体)の2バージョンを用意した。
1日午前0時からポータルサイト「さとふる」で提供を開始。寄付金6万円のコースで先着順で受け付ける。
同作品は湘南を拠点に活動する中学生の2人と吸血鬼が「Doll」と「YouTuber」を掛け合わせた「D-tuber」として地元の鉄道や寺社仏閣などを紹介して配信する物語。初配信では鉄道好きな少女が藤沢を走る江ノ電を紹介する動画を配信した。
市では「動画やふるさと納税を通じて、新たなふじさわファンを増やしたい」としている。
復刻版駅名標も
市は2017年8月からふるさと納税に返礼品を導入。同制度は都市部ほど寄付額の流出が多い傾向にあり、藤沢市も開始以来、流出が流入を上回る"赤字"の状態が続いている。寄付金額は年々増えているものの、22年度の流入額が約1億8200万円だったのに対し、同年の流出額は約18億円にのぼった。
市はこうした状況を打開しようと、鉄道や人形など一部の分野で希少性に特化した返礼品を拡充。江ノ電の行先方向版などの「お宝」は人気が高く、開始数分で定員に達している。
今回も江ノ電開通時の江の島駅の駅名である「片瀬(かたせ)」の復刻版駅名標(17万円コース、10セット)など17商品が加わった。
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